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2009.12.01
Vol.23 〈 事実と真実 〉
 

 辛坊治郎氏の講演会に行って参りました・・・

ご存知、『ズームイン !!SUPER 』『 SUPER SURPRISE 』『ウェークアップ!ぷらす』,、『たかじんのそこまで言って委員会』でおなじみの辛坊氏。

立て板に水の如く・・・流ちょうに喋られるのは流石プロ!その辛坊氏も子供の頃、高校生くらい迄は人見知りが激しく、人前で話すなんて以ての外、一対一で人の目を見て話す事も出来ない様な現代でよく云う引き籠もりに近い少年だったらしい・・・

早稲田大学を卒業後、読売テレビ入社、法務職関係に就く予定だったらしいのですが・・・

当時の現場主義の観点からアナウンス部に配属されたそうです。

「私はとても、人前で話す事など出来ません」と、当時の上司に懇願しましたが・・・

「人前やない!カメラとマイクの前で話すんや!」(笑)と諭され、受け入れられず、好む好まざるに関わらず現職に就いたとの事です。


          
 さて、講演内容に入ります・・・度重なる偽装事件を題材に上げ、【赤福】と【白い恋人】【船場吉兆】等を例に上げ面白おかしく分かりやすく説明してくれました。

「一番最初に総責任者が出てきて誠心誠意謝罪する。」 「そう云う姿勢が無い企業は淘汰される。」 「中途半端な者で謝らさせた企業は残っていない・・・」

良い意味での初期の情報コントロールが大事。

現代はインターネットの時代、メールでのクレーム・・・膨大な数で圧倒されてしまう。

又、クレームが宝の山である事もおっしゃっていました・・・

3年ほど前に福井県のある傘メーカーに取材に行った事の話です。

そこの社長あてに1本のクレーム電話があったそうです。大阪の方からだそうです。

「おまえんとこの傘を使こうて、地下鉄御堂筋線に乗ったら、自分のズボンとまわりの人のズボンがベチャベチャになったやないか!!クリーニング代よこせ!!!」と云う内容だったそうです・・・一見、信じられない様な理不尽なクレームの様に思いますが・・・

その社長はピンときたそうです。傘は雨で濡れるのが当たり前、その雨しずくのまま満員の地下鉄に乗れば当然、ズボンは濡れる。回りの人にも迷惑を掛ける。それなら濡れない傘(?)を作れば良い・・・と、・・・そこでそのメーカーは知恵を絞り超撥水性の傘の生地を開発し、雨に濡れても、たたんでホームの端っこでトンッと一叩きすると全ての水玉が取れると云う傘を作り上げたそうです。

それを、3万円で売り出したところ、売れに売れたそうです。100円でも傘を買える時代に1本3万円の傘の登場です。しかも。売れて売れてと・・・今でもオーダーメイド生産で2〜3ヶ月待ちだそうです。もし、そのクレーム電話がなかったら・・・?もしそのクレーム電話を受け取った時に・・・「傘は雨で濡れるのが当たり前じゃ!そんなもん知るか!!」ブチッと、電話を切ってしまっていたら・・・?と、考えますとゾッ〜〜とします。との事でした。まさしく ピンチはチャンス!クレームは宝の山 です。と、教えて下さいました。

 次に、北海道・旭川の旭山動物園を題材に・・・ 常識にとらわれない 。と、云う事を教えて頂きました。零下18℃の冬の平日に氏は取材に行ったそうです・・・そんな寒〜い冬の平日にも関わらずお客様でパンパンだったそうです・・・動物が檻に入っているのが当たり前、常識と云うのを見事に覆した現場だったそうです。

「凍った水たまりでツルンッと転けそうになる人間様を動物達が見ている・・・」と、云う表現をされていました。お客様の目の前を普通にペンギンが歩いているそうです・・・

それ以来、氏は全国の動物園に取材なんかに出かけた折には・・・ペンギンを檻から出して歩かせなさいと、アドバイス(?)しているそうです。(笑)

 

事実と真実は違う とも・・・おっしゃってました・・・

特に我々の業界にも関心のある、公共事業の事です。

政権交代後、何かとメディアに取り沙汰されている【八ッ場ダム】

「個々の公共事業の展開を世論で決めたら・・・こんな恐ろしい事は無い」・・・と・・・

【八ッ場ダム】と書いて国民のどれだけの人が【やんばダム】と読めただろう・・・?

読み方ひとつ分からん様な人達がどうして、その事業の是々非々を論じられるのか・・・

きちんと費用対効果を専門家で論じるべきではないのか・・・世論の六割が反対しているから・・・と云ってバッサリ切ってしまっていいのもなのか?そんな扱いをしていいものか?

ある意味、民主主義は怖い!公共事業は悪だ!と云う風潮が怖い!

事実だけど真実でない事が世の中には沢山ありますね・・・

 



     

 
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